牧陽一の日記です。

埼玉大学 人文社会科学研究科 牧陽一の授業内容です。表紙は沢野ひとしさんの中国語スタンプです。

水曜8週目 左派と右派のあいだ

研究法 曹さん発表 世界を「上(経済的強者)」と「下(経済的弱者)」に分けた場合、「した」に味方するのが左翼、世界を「ウチ」と「ソト」に分けた場合、「ウチ」に味方するのが右翼。中国の左派は「体制派」であり、右派が「リベラル」派。日本とは逆転しているが、そう単純でもない。 世界に遅れてきたアジアでは普遍的な基準では割り切れないのか? 中国からの亡命ウィグル人と結びつこうとする右翼。 反中国政府=右翼という単純化した政治利用。 人権問題、民族問題の普遍的な課題へと押し広げる相互理解の不足。
演習 章さんの発表 中国民主党派 一党独裁をカモフラージュする飾り物(花瓶)に過ぎない。民主化へのソフトランディングは可能なのではないか?どうしてかつての知識人、現在の弁護士らへと弾圧が続くのか? 目覚めた人間の排除、魯迅は沈黙するか投獄されただろう。銭理群先生