牧陽一の日記です。

埼玉大学 人文社会科学研究科 牧陽一の授業内容です。表紙は沢野ひとしさんの中国語スタンプです。

2022-01-01から1年間の記事一覧

アイ・ウェイウェイな日々

8月ぐらいからDMでアイさんが秋に日本に来るよと言っていたので、じゃあ、埼玉大学で授業やってね、と私もお願いしていた。それが世界文化賞の授賞式だと知ったのが、9月だった。さらに12月に日本語版自伝が出るというのも、10月になってやっと知った。それ…

The Chinese Lives of Uli Sigg 22年度前期の授業のまとめ

水曜は2限中国近現代文化論受講者は30人ぐらい 艾未未について途中「アイ・ウェイウェイは謝らない」を上映しつつ、少年期から星星画会、ニューヨーク時代、帰国後、北京東村、Fuck off 展の死体派、鳥の巣スタジアム、四川大地震調査、殴打事件、逮捕拘留、…

Chan Mei Tung 陳美彤の無事を祈る

一昨日、6月3日夜、香港のパフォーマンス・アーティストChan Mei Tung 陳美彤が逮捕された。銅鑼灣東角道で目の上にジャガイモを掲げ、ピューラーで皮をむき、それを燃やすというパフォーマンスを行っていたところだった。身分証を携帯していなかったことと…

チンポム展とダミアン・ハースト桜観に行く

昨日は東京芸大の院生王さんとチンポム展(森美術館)とダミアンハースト桜(新美術館)を観に行った。 まずチンポム展。広島のピカッの書き順や渋谷のカラス系の映像が面白かった。 メンバーのエリィさんが安倍夫妻が来場した時に解説し、記念撮影したこと…

葱展

コロナで閉鎖されている上海、ネット上で「ねぎ写真展」開催されている。なんとも脱力させる。野菜不足を補うために家庭栽培される葱をテーマにしている。物資の配給は十分ではなく、ネット上ではゼロコロナ政策に対する庶民の不満が爆発している。政府の削…

艾未未からモスクワへ

2022年4月6日、香港のSanmuchanのFBにあるモスクワのアーティストの写真が掲載された。それは後ろ手を縛られた人が路上に打ち捨てられた姿だった。これはウクライナで虐殺された人々の姿を模したものだった。もちろん反戦を訴えている。(4月5日weibo微博 …

スラヴォイ・ジジェクとエミール・クストリッツァに救われる

コロナ蟄居の中で、2021年は訃報が続いた。信州大学の恩師、松岡俊裕先生。30年前私を埼玉大学に採用してくれた先輩、小谷一郎先生。私の義母、叔父、甥。感謝の気持ちは、尽きず、日々思い出している。だがまだその気持ちを伝えられない。 エミール・クスト…