牧陽一の日記です。

埼玉大学 人文社会科学研究科 牧陽一の授業内容です。表紙は沢野ひとしさんの中国語スタンプです。

木曜8週目

特殊講義 椹木野衣『シミュレーショニズム』(河出文庫一九九四年)「ポップは五〇年代における世界情況、すなわち冷戦下において資本主義体制を擁護する美学としてこそ台頭したのだ。世界を異化する意志がポップに必要ないのは、だからこそ当然のことだ。ポップは資本主義こそが美しい、と暗黙に主張する。」(一八八頁)
「ソッツ・アート」は一種の反権力装置として機能していたので、80年代後半以降、ゴルバチョフの開放政策によって仮想敵を失い失速してしまったのは、当然といえば当然の趨勢と言えよう。→
アメリカのポップ・アートが六〇、七〇年代の資本主義陣営を擁護する結果となった過去と同様に、現象の写実として正に「時代と寝た」といえる現在の中国ポップやキッチュ市場経済下の中国の現状を支持することになるのではないか。 ポリティカルポップアートの失速
祈志龍 王興偉「可怜的老汉弥尔顿」1996(マルセル・デュシャン『L・H・O・O・Q』1919年「花嫁は彼女の独身者たちによって裸にされて、さえも』(1915〜1923年)+リチャード・ハミルトン)
演習 榮榮&映里 林天苗 尹秀珍 孫原+彭禹 楊少斌「X-ブラインド・スポット」2008



六四25周年 现今为止最完整的坦克人Tank Man的录像