牧陽一の日記です。

埼玉大学 人文社会科学研究科 牧陽一の授業内容です。表紙は沢野ひとしさんの中国語スタンプです。

月曜3週目 中華伝統と革命伝統

中国語 18課を修了しました。補習は18日(水)4限 牧研です。
文化論 中華伝統と革命伝統がなぜ負の遺産となるのか?それは近代以降の美術、現代アートが常に変化してきた歴史にあるからだ。変わることが変革することが、現代アートの課題であり続けた。その意味で、変わらない「伝統」は負の遺産となる。現代アートマルセル・デュシャンは「網膜的」つまり視覚的な美術を批判して、「写像形式」を持たない既にそこにあるものレディメイドから、言語と物体の独立、観念や行為、思考へと領域を広げ、表現を全媒体へと拡張させる最初となった。というような話をもう少し具体的に話した。現代アートの趨勢はアイ・ウェイウェイはじめ「社会の変革」へと向かっている。 学生からの意見:その面からするとアート自体ではまだ力が足りないのではないか? 答え:だから映像、ドキュメンタリー映画が、今日その媒体の中心になりつつあるのではないか。検閲を避けて、経費をかけず、利益を求めずに、ユーチューブなどに公にしていく。それが今日の方向ではないか。 学生:中国ではクラウドファンディングは難しい。良くない事を隠蔽する体質は中国共産党もアベ政権も変わらない。少しずつでも民主化、立憲を進めるしかない。
補習は23日(月)3限 牧研です。