牧陽一の日記です。

埼玉大学 人文社会科学研究科 牧陽一の授業内容です。表紙は沢野ひとしさんの中国語スタンプです。

艾未未アイ・ウェイウェイへの追徴課税、罰金の再検討

当然の結果だろう。こうした混乱は法が自立していないからだ。「中国共産党の指導の下で」と前置きがあるから、法律が政府の勝手な解釈で動く。だから混乱する。無法国家だ。この混乱は政府にとっても大変な事になる。法が無意味なら権力者に頼らざるを得ない。だから庶民はどんどん陳情する。煩瑣な仕事は中央へと集中していく。
 税金とは余剰に収入のある人が払うべきだ。大資本家、賄賂で肥えた役人から取ればよい。それこそ政府高官を調べろ。前にも述べたがAWWは金も名誉も要らない。未来を担う子供たちの命を守りたいだけだ。これこそ本物の「愛国心」だ。手抜き工事の校舎倒壊でまた子供を死なせるのなら、政府こそ悪魔だ。
艾未未香港対話2010年04月13日香港中文大学より
AWW:国保(公安部国内安全保衛局)が中国銀行へ行って私の預金を調べたことがある、調べているその日に私のファンが、国保が私の預金を調べているところを見つけて、なぜ彼の預金を調べているのかと訊くと、国保艾未未に詐欺の嫌疑がかかっていると言った。私の友人は髪を逆立てて、艾先生はどんな悪いことをしても詐欺をやるはずがないだろうと思った。それで私に電話をよこした。こんなことになったら大多数の人は怖いと思うだろうが、私はブログに国保が今私の預金を調べていると書いたものだから、彼らはびっくりした。それから外交部(外務省)の記者会見の時、二つ目の質問であなたたちはなぜ艾未未の預金を調べているのかと訊いたら、外交部のスポークスマンも驚いた。彼らは艾未未が誰だか知らない。だからどんな矛盾も公開することが私の最大の武器だと思う。なぜなら私の敵はなんでも隠ぺいするが私にはそんな必要はないからだ。だから私はずっと公開化という原則を実行している。
(背後に組織がついているという)警察の質問についてだが、私は安全部門に明快な回答をしてやった、君たちはずいぶん私を見くびっている、この世界で私を買収できる人間なんていないと。

余傑はアメリカへ亡命したらしい。まともな人間がいなくなれば、中国はますますひどくなるだろうな。余傑は逮捕拘留中に裸を撮られたり屈辱的な目にあわされた。家族に危害を加えると脅迫された。恐ろしい暴力国家だ。そんなところに居なくていいよ。