『苦役列車』『暗渠の宿』『どうで死ぬ身の一踊り』『二度はゆけぬ町の地図』を読んだ。「貫多と清造、ときどき彼女」シリーズと豊粼由美さんが指摘するように(『二度はゆけぬ…』解説)作家自身である貫多、作家の信奉する藤澤清造、一時だけの彼女の3パターンではある。私小説だけに今後は西村賢太自身がどう生きていくのかが作品を決めていくのだろう。西原理恵子は私漫画家的だと思うが、女だから育児もPTAも全て作品になる。男の場合、特に西村賢太のようなオーソドックスな自己破滅型はどう展開するのだろうか?
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