牧陽一の日記です。

埼玉大学 人文社会科学研究科 牧陽一の授業内容です。表紙は沢野ひとしさんの中国語スタンプです。

日中美術シンポジウム「美術とグロ−バリズム?」美術評論家連盟・日本中国文化交流協会

日時:2010年11月14日(日)10時30分〜17時
会場:東京国立近代美術館講堂(東京メトロ東西線竹橋駅下車:1b出口:徒歩3分)http://www.momat.go.jp/Honkan/map.html 開場:10:00
開会挨拶(10:30〜10:40):日本中国文化交流協会 会長辻井 喬氏
第1部 基調講演:午前の部(10:40〜12:30)
日本側(建畠 晢氏・国立国際美術館長 10:40〜11:20)
中国側(邵大箴団長・中央美術学院美術史学部教授 11:20〜12:00)
(各自20分発表・逐次通訳20分つき)質疑応答(12:00〜12:30)昼食(12:30〜13:30)
第2部 パネル・ディスカッション:午後の部((13:30〜15:30)
パネリスト
日本側(3名)
牧陽一氏(埼玉大学教授・13:30〜13:50)
峯村敏明氏(美術評論家連盟常任委員・13:50〜14:10)
呉孟晋氏(京都国立博物館研究員・14:10〜14:30)
中国側(3名)
丁 寧氏(北京大学芸術学院教授・14:30〜14:50)
張暁凌氏(中国国家画院副院長・14:50〜15:10)
杭 間氏(清華大学美術学院副院長・教授・15:10〜15:30)
(各自10分発表・逐次通訳10分つき)
休憩(15:30〜15:40)
質疑応答(15:40〜16:50)
閉会挨拶(16:50〜17:00):美術評論家連盟 会長中原佑介
懇親会(17:20〜19:00・会場:アクア・会費:3千円)※司会:川口直宜
美術とグロ−バリズム?

冷戦構造の終了以来、世界の経済は、ひとつのマ−ケットを形成するようになった。
美術においても頻繁に国際的な展覧会、ア−トフェア−が開催されるようになり、ア−ティスト、美術館長、キュレ−タ−、美術評論家、コレクタ−、ア−トディ−ラ−は、世界各地を常に行動し、ア−トもまた市場経済に巻き込まれたかのように見える。
しかし、ア−トは精神の所産である。その時代、地域、文化、政治、経済と密接に結びついていることは言うまでもないが、それらの要素は、精神的な変容を受けて視覚化されるのではないだろうか。
美術とグロ−バリズムについて、実際にどのような検証がなされているのだろうか、「ひとつのマ−ケット」は、いかなる作用を人々の精神におよぼし、それがア−トとして成立しているのか、そうした問いに対し真摯な考察は未だ少ないように思われる。
本シンポジウムでは、日本と中国のア−トがいかに世界と向き合っているか、そこにいかなるグロ−バリズムを見いだすか、もしくは見いださないかを問う場となるであろう。    −美術評論家連盟