9月中は買っておいたDVDを3本見た。特に韓国映画、「1987、ある闘いの真実」には強く共感した。事実を隠蔽する政権は、全斗煥政権時代も安倍政権、管の現在の日本も同様だ。闘わなければ民主もない。残念ながら東アジアでは。日本、そして中国も、韓国、台湾の民主化に学ぶべきである。
他には「ジョーカー」「ぼくのエリ」「千年の愉楽」仕事は入試業務、人事業務が忙しかったが、詳しくは書けない。後期初日の一週は緊急事態宣言でZOOM授業。次回からは中国語以外対面になります。
9月27日(月)1限中国語17課 3限研究法 29日(水)2限文化論 4限演習
研究法と演習のレジュメ。文化論は「不在」と東アジア現代アート
序論「近代」の限界と暴力にどう向き合うか
梶谷懐『日本と中国、「脱近代」の誘惑 アジア的なるものを再考する』太田出版2015
一国近代主義を乗り越える
中国と日本の経済、政治、思想を考える
序論「近代」の限界と暴力にどう向き合うか
2012反日デモ 大気汚染 爆買い 2021クアッド中国包囲網
2015「八紘一宇はっこういちう」(八つの荒ぶる人種、あめのしたをひとつのいえにする天下を一つの家のようにする「天皇総帝論」国家主義 侵略戦争の正当化
天皇のお心による困窮弱者の救済 グローバル資本の租税回避を批判→極右の脱近代
皇国史観の学習→アイドル議員から大物議員へ 福祉の充実とグローバル資本主義を糾す戦前の革新右翼
八紘一宇、興亜の大業 強い日本を創り、アジアを再び解放する。『夢・大アジア』欧米列強による有色人種支配→中国共産党政権による植民地主義・侵略
過去の日本の戦争を完全に肯定する
中国少数民族への支援活動→中国経済発展から疎外された人々 八紘一宇
否定神学と実体化される「アジア」
丸川哲史 台湾ひまわり運動 「反中」「反共」ナショナリズムの内側
柄谷行人 60年安保、議会制デモクラシーへの失望 アゴラ(誰もが参加する集会)にこそイソノミア(無支配)を実現する可能性がある
「資本・国家・民族(ネーション)」の枠組みから出ているのか出ていないのかの相違
柄谷 ナショナリズムを批判する丸川には帝国の統治原理を評価、台湾知識人にはひまわり学運を評価する 近代的な資本、国家、民族に回収されない要素を評価する
資本、国家、民族を超える原理、資本国家民族でないもの、
→ 否定神学 否定的な表現を介して存在を想定する神秘的な思考、語り得ない本質的なもの、仮置き→ アソシエーション(共通目的の集まり)、地域通貨、台湾の学生運動、中華帝国の原理、
「東洋の力が西洋の生み出した普遍的な価値をより高めるために西洋を変革する」
実態としてあるとは思わない、方法としてはありうる 主体形成の過程としてはありうる
実態としてのアジア→ 社会主義的核心的価値、中国共産党の戦略
アジア的なもの脱近代の象徴は 本質をもたない空虚なもの 恣意的に実体化される
政治利用 アジア主義の復活
「近代の暴力」をどう乗り越えるのか 一国近代主義を超えて
新自由主義的な資本主義を批判する 八紘一宇の擁護 帝国の論理の再評価
1942近代の超克 欧米の文化・文明を超克する→ アメリカニズム、物質文明、合理主義批判 現代資本主義批判
生活への脅威・恐怖 災害・感染症 前近代 宗教・伝統的な習慣で克服
現代「リスク社会」公害・交通事故 近代の科学・テクノロジーに起因するリスク社会 選択の結果「災害・感染症 宗教・伝統的な習慣 科学・テクノロジー 原発・公害・交通事故 重層化」原発事故 近代化の暴力、限界
近代システム 西洋社会の内部←→ 東洋社会、非西洋諸国にとっては外から来たもの
脅威となる外敵に対抗するために近代化が志向された。
毛沢東中国共産党 ←日本軍、国民党、アメリカ、ソ連、→重化学工業産業社会化
新左派 ナショナリズム 外来文明がもたらす災厄と捉える(第2章)
平凡社、下中彌三郎 アジア主義の両義性 資本主義の不平等 相互扶助のコミューン
天皇 変革のシンボル平等の根拠 一君万民の国体 階級を打破する革命論理闘争論理
人民の意志を体現する賢明な指導者(第1章) 平等な社会 中国伝統思想 毛沢東
近代合理主義の内在的超越を放棄 伝統の中の概念を持ち出して西欧近代の普遍性に対抗する 中島岳志 多一論「相対主義によって構成されるリベラリズムの限界を突破し、真の多元主義的寛容を生み出す」実体化は?
柄谷同様に近代的な合理主義でないもの実体のない概念
八紘一宇、近代の超克→ 侵略戦争の正当化 近代化の限界と暴力性の克服
竹内の方法としてのアジアを愚直に追及 民主主義、公共性、立憲主義、市場経済
一国近代主義そのものを乗り越える←→✖ 一国近代化、脱近代
日中関係の悪化 権力集中 脱近代の思想の台頭が混乱を増幅
- 烏坎村 重慶薄熙来 民主主義、公共性を考える 近代的制度の閉塞感
- 中国の左派と右派 日本の左翼と右翼 国家と個人の関係でねじれている
- 国有企業改革 格差問題 自由を抑圧する政治体制の下では持続的な経済発展は望めない 恒大問題
- 近代化において国家がその強力な推進主体になりがちな東アジアでは、一方でナショナリズムのぶつかり合いを通じて、国家そのものが法の支配や政府の説明責任といった近代的価値観の疎外要素として働きがちである。という矛盾
一国近代主義を乗り越えるべきである
プロローグ
1949・10・1建国式典 新華社 李普1918~2010
新民主主義連合政府1940毛沢東「新民主主義論」新民主主義から社会主義へ
無党派民主連合政府
非党員 副主席3/6 一般委員27/56 /政務院 副総理2/4 政務委員9/15 大臣1/3
民主党派 中国人民政治協商会議 現段階は新民主主義
周恩来:国民が唯一、最善の方向であると判断して初めて、社会主義の道を選ぶことになる
万歳 万歳爺 農民が皇帝に
毛主席万歳 同志諸君万歳 謙虚さ寛容
1953 新民主主義削除
李普 彼(毛沢東)に騙された、実際は暴君でペテン師だった
第3章 中国 -「新民主主義」「大民主」「改革民主主義」の展開 著者 中居 良文 権利 Copyrights 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア 経済研究所 / Institute of Developing Economies, Japan External Trade Organization (IDE-JETRO) http://www.ide.go.jp シリーズタイトル 研究双書 シリーズ番号 471 雑誌名 アジアと民主主義-政治権力者の思想と行動- ページ 65-102 発行年 1997 出版者 アジア経済研究所
KSS047100_005.pdf